一般内科

内科全般について、例えば風邪や生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化症)など、適切な診断・治療・アドバイスをいたします。

様々な疾患の原因・診断・治療の十分な説明はもちろんのこと、皆様の体質や生活習慣等をふまえ、より健康的な暮らしができるようお手伝いさせていただきます。

熱中症について

熱中症とは

人は恒温の動物であり、その中心(深部)体温は37.0度前後に厳密に維持されている。
屋内外問わず、暑熱の環境に長期間おかれると、体温の上昇を制御できなくなる。
発汗により、体内の水分・塩分が失われ、血管内容量が低下すると、臓器虚血と共に熱・電解質のバランス異常によって臓器の働きに障害が生じる。
また、湿度が高いと汗が蒸発せず、熱がこもったままの状態になる。
結果、体の中の熱が放出されなくなってしまう状態である。

熱中症の症状

  症状 対処方法
Ⅰ度 眩暈、失神、筋肉痛、こむら返り、大量発汗 涼しい場所に移す。
スポーツ飲料、または塩分を含む飲料を摂取。衣服を緩めてリラックスさせる。この場合は大体症状は改善させる。

Ⅱ度 頭痛、気分不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感 病院搬送、受診が必要。
Ⅲ度 意識障害、痙攣、手足の運動障害、体に触れると熱いくらいの高体温 入院して集中治療が必要、早急に対応しないと死に至ることもある。

熱中症の予防

  • 通気性良く、涼しい環境を選ぶ。自宅にいる場合は室温28度、湿度70%を超えたら扇風機、エアコンを使用。野外作業の方は特に注意が必要である。
  • 喉の渇きを感じる前に塩分を含む水分をこまめに補給する。

 

高齢者の方は気温の上昇に鈍感になる。また、暑さにも弱いため、脱水症状が始まっても自分で体の異変に気付きにくくなってしまう。家族の方、周りの方による事前のサポートが必要。

高血圧・心臓病・糖尿病等の持病がある方も重症化しやすいので、注意が必要。

各種予防接種

当院では、各種予防接種のご依頼を受け付けております。
インフルエンザ、麻しん(はしか)、風しん、肺炎球菌ワクチンなど。

※ワクチンの注射は事前の予約が必要になりますので、御了承ください。詳細は当院へお問い合わせください。

麻疹、風疹ワクチン注射について

最近、日本人の海外旅行と海外からの外国人の増加により、麻疹・風疹の患者数が確実に上昇しています。それに伴い肺炎、脳炎、先天性風疹症候群の危険性も高くなってきています。
厚生労働省として先天性風疹症候群をなくす為、H32年度までに風疹の排除を目標としています。
麻疹、風疹は人々にどの様な症状をもたらすかを理解する必要があります。
麻疹とは「はしか」とも呼ばれ、パラミクソウイルス科に属する麻疹ウイルスの感染によって起こる急性発熱性発疹性の感染症です。

感染経路

人から人へ飛沫、接触により感染します。

症状

感染後、約10-14日間の潜伏期を経て、発熱、上気道炎、経過中頬粘膜にコプリック斑が出現、その後、頭頚部から全身に発疹が広がります。
合併症として肺炎、中耳炎、脳炎、心筋炎があります。
特に肺炎、脳炎は麻疹による2大死因となり、注意が必要です。(亜急性硬化性全脳炎SSPE麻疹治癒した後7-10年経過して発症します。知能障害、運動障害が徐々に進行し、平均6-9か月で死に至り、現在もまだ本態が不明で、有効な治療方法はありません)学校保健安全法規則では、発病してから解熱後3日間経過するまで登校停止とされています。

予防

空気感染によるものですが、マスクを着用しても感染を防ぐ事は困難です。麻疹の感染を防ぐ唯一の予防手段は、ワクチン注射して麻疹に対する免疫を獲得しておく事です。
風疹とは「三日はしか」とも呼ばれ、トガウイルス科ルビウイルスの属するウイルスの感染による発熱や発疹、リンパ節腫脹を主症状とする感染症です。

感染経路

飛沫などによる気道から侵入して発症します。

症状

潜伏期は2-3週間、倦怠感、発熱、頸部リンパ節腫脹、特に耳後、後頭部が腫れる事が特徴です。
初期症状が現れて3-7日前後発疹が見られ、顔から全身へ広がり、数日で収まり、跡は殆ど残らないと言われています。
合併症は肺炎、血小板が減り、血が止まりにくくなります。(先天性風疹症候群とは、妊娠中に風疹ウイルスに感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群にかかり、心臓、目、耳等に重篤な合併症を発症する危険性があります。

予防

風疹ウイルスの感染力は非常に強く、1人が感染すると、およそ15人前後の免疫を獲得していない人に感染すると言われています。ワクチン注射による予防が重要です。
実は、日本人の中に、S37/4/2より何らかの事情で麻疹、風疹ワクチンの定期予防注射が確実に実施されていない方が沢山いると見て、厚生労働省は早期に先天性風疹症候群の発生を無くすと共に、H32年度までに風疹の排除を達成する事を目標としています。
国の風疹定期制度(風疹第5期)と各自治体も力を入れて、風疹の排除に取り組んでいます。
是非ともに皆様に関心を持って頂き、自分、そして家族の為にも検査する事をお勧め致します。
分からない事が御座いましたら、気軽に当院に御相談して下さい。

国の風疹定期制度(風疹第5期)と足立区の意制度の区別

詳しくはPDFよりご確認下さい。

インフルエンザについて

インフルエンザはインフルエンザウイルスの感染による感染症である。普通の感冒と症状は似ているが、特徴として流行性がある。急激に発症、悪寒等の全身症状が強い。
発熱は38.0度以上、しばしば39.0~40.0度高熱が発生する。治療をしないと、肺炎、気管支炎等の重度な合併症を引き起こし、死に至る事もある。
インフルエンザの予防はマスクの着用、手洗いの実行とインフルエンザワクチンの接種。
インフルエンザワクチンは、その年の流行の可能性高いインフルエンザの株を予想して製造する。
今年は以下の通り。

  • A/Brisbane/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09株
  • A/Kansas/14/2017(X-327)(H3N2)
  • B/Phuket/3073/2013(山形系統)株
  • B/Maryland/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)株

 

ワクチン接種時期

日本のインフルエンザ流行時期は、大体11月~翌年2月頃とされている。接種時期を決めるのもワクチンの特徴を知る事が大事である。
インフルエンザワクチン接種後、2週目より徐々に抗体が上昇し、1か月でピークに達する。約5か月間持続する。
以上の事考えると、インフルエンザの感染を予防するためには10月早々に接種した方が良いと考えられる。
11月の流行前にインフルエンザに対する抗体を備える必要がある。
厚生労働省も10月より接種する事を薦めている。

ワクチン接種方法

生後6か月以上、年齢に応じて2段階で上腕に皮下注射する。
2回注射する場合は左右交互に打つ事が勧められる。
2回目の注射は1回目より約3~4週間後に行う方が良いとされている。
若年者、高齢者、糖尿病等で免疫力が低下している方は2回接種をお勧めする。

インフルエンザワクチン注射の効果

インフルエンザワクチンを接種すると、体内にそのウイルスに対するIgG(ウイルス攻撃するタンパク質)が作られる。
A型は十分な抗体の上昇が得られるが、B型抗体の産生はあまり良くない様である。
また、ウイルスは気道に直接潜り込んで増殖する為、ワクチンは感染そのものを抑え込む力が弱いと考えられるが、発病を抑え、症状を軽くするには重要な役割を果たしている。

接種後の副作用と注意事項

ワクチンは鶏卵を利用して作られる為、卵アレルギーの方は接種後にショック、蕁麻疹、呼吸困難等の症状が現れる事がある。必ず医師と相談する様に。
接種後局所異常反応、体調の変化を訴える場合は、速やかに医師の診察を受ける。
局所清潔を保つ、接種当日は激しい運動を避ける。

ワクチン費用

ワクチン種類 料金 備考
インフルエンザワクチン 10月1日(月)から開始します
詳しくは受付までお問い合わせください
年に1~2回
(年齢や体質による)
A型肝炎ワクチン 6,000 3回接種
B型肝炎ワクチン 4,400 3回接種
麻疹ワクチン 5,000
風疹ワクチン 5,000 助成金制度がある
MRワクチン 8,200
高齢者肺炎球菌ワクチン 6,200 助成金制度がある
破傷風ワクチン 2,500 3回接種

検診

当院では、健康診断やガン検診など行っております。
ガンは早期治療・早期治療が大切です。
検診・検査につきましてはスタッフまでお問い合わせください。

page top